2020年06月22日

一陽来復

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一陽来復(いちようらいふく)


「冬が終わり春が始まる」を意味する言葉で、儒教の教えの一つです。
最も「陽」が短く「陰」が極まる冬至を起点に再び「陽」に転じる事から、
 困難な日々が続いても
 やがて雪が溶けるように
 穏やかな日常へと戻る
と言う意味が込められています。
どんな時にも希望を持って新たな春を迎えましょう!

2011年04月15日

『欅』 青蓮院門跡に収蔵

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『欅(けやき)』 450mm×650mm×80mm

<designed by Taro>


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書道家の森本白汀さん(滋賀県近江八幡市安土町)が作品『一隅』を青蓮院門跡(京都市東山区粟田口三条坊町)へ奉納される事を記念して、森本さんより布引焼作品を寄贈される事になり、森本さんご夫妻と一緒に、2人の作品を納品に行って参りました。

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そんな訳で幸運な事に、粟田御所とも呼ばれるたいそう格式の高い青蓮院に、太郎の作品『欅』が飾られる事になったのでした。

2010年06月08日

黄昏に翔ぶ

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一浩が取り組んでいるフクロウシリーズの題名は、ドイツの哲学者ヘーゲル(1770-1831)の有名な言葉「the owl of Minerva spreads its wings only with the falling of the dusk(ミネルヴァのフクロウは黄昏時に飛び始める)」からの引用です。

古代ローマの神話に登場する知性と芸術の女神ミネルヴァが飼っているフクロウは、夕刻になると街へ飛んで行き、人々の知恵を集めて女神に報告したと伝えられています。人間が日々の暮らしの中で様々な経験を積み、一番賢くなったであろう夕暮れを待って、フクロウが現れる事を例え、あらゆる物事の本質(哲学)は、一つの歴史・文化が成熟期を迎え終わりが近づいた頃に初めて意味が解ってくるものだ、と説いたそうです。
しかし、これは決して何かの“終わり”を意味するものではなく、その次には夜明けがあり、そこからまた新しい時代が切り開らかれる事を意味する“希望の羽ばたき”とも解釈されています。

2008年の夏、神戸花鳥園にて加茂社長とお出会いし「フクロウ作品を創る意味」のヒントをもらいました。それは、父親の創ってきたフクロウ作品の模倣から始まった私が、改めて本物のふくろうと向き合う機会でもありました。
こうして生まれて来た作品を見て加茂社長がこの言葉を私に教えてくれました。
「今、現代社会は混沌としていてまさに時代の黄昏時を感じるが、この作品を見ているとミネルヴァのフクロウが翔び立つ予感を感じる」
陶芸家として自分らしさを模索していた私にとって、まさに初めての黄昏時が来たような気がしました。

果たして私のフクロウは翔び立てるのでしょうか・・・?

<作品集>

2010年01月01日

2010年 寅

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『寅』壁掛けミニプレート

今年もよろしくお願いします。
2010年の布引焼初窯市は、1月30、31日です。

2008年07月02日

あじさいの季節

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あじさいは「七変化」「移り気」の花言葉が有名ですが、この花を好む人は大変多く広く愛されています。調べてみると「一家団欒」なんて素敵な花言葉も見つけました。
布引焼でも季節を問わず人気のテーマです。

あじさいフリル大皿  約23cm x 32cm 18,000円
あじさいフリルボウル 径約18cm 高約8cm 8,000円
あじさい角銘々皿    11.5cm x 11.5cm 1,400円
<designed by Taro>
posted by 布引焼窯元 at 13:11| 作品紹介

2008年06月26日

布引焼の『太陽からの風』 その1

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『太陽からの風〜Fairbanks〜』<Taro Kojima>(110×80cm) 510,000円


地球の磁場と太陽風から生れるオーロラは、およそ100km上空から更にその上、500kmに及ぶ高さの間で起る現象です。
飛行機の高度が約10kmですから、まさに宇宙的規模の出来事なのです。
2002年10月、初めて遭遇した時の感動は、過去の予想や概念を遥かに超えたものでした。アラスカ大学の地球物理学研究所々長でオーロラの権威、赤祖父教授から「あなたの釉薬はオーロラの表現にぴったりですね」と言われ、2年後に大学のご協力を得てオーロラの街フェアバンクスで個展をさせて頂きました。
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『太陽からの風』シリーズは、この幸運な出会いから生まれました。
視野に入りきらないスケールの大きさと神秘性を、布引焼の画面から感じ取って戴けるでしょうか。
これからもお届けする「遥か宇宙からのメッセージ」をどうぞお楽しみに!

そして今年10月、赤祖父教授が来日され、各地での講演旅行の中から窯元へお立寄り下さることになりました。このご報告は後日
posted by 布引焼窯元 at 12:29| 作品紹介